MEMEX NOTE

素敵なことを少しずつ

2023-06-01から1ヶ月間の記事一覧

りんごの俳句

もう七、八年くらい前のことです。 NHKの俳句の番組で、「りんご」を季語にした句を募集していました。 ここは一つ、私も「りんご」で作ってみようと、りんごに対するイメージについて、考えをめぐらせていました。 皆さんも少し考えてみると、いろいろ浮か…

ドイツに心をはせる『針と糸』

普段から忙しい生活をしていると、「丁寧な暮らし」という言葉に憧れをいだきます。 急いで、次へ次へと仕事をしていることで、何か素敵なことを見逃しているのではないか。 もう少し心落ち着けて、段取り良く、秩序を持って、事を運ばせることができるんじ…

大作を作ることについて

私の愛読書の一つに『ゲーテとの対話』があります。 エッカーマンが記した、晩年のゲーテとの交友の記録です。 エッカーマンはいわばゲーテの弟子のような存在で、詩作や作品批評をするエッカーマンに対して多くのアドバイスをしていました。 そして、そのア…

リモートワークと自分だけの部屋

この数年間、新型コロナウイルスは、我々の生活の様々なことを変えていきました。 とにかくマスクを付けて、手洗いうがいを徹底し、混雑を避け、人との接し方も、働き方も、いろんなことが変わっていきました。 しかし、そんなコロナの影響も、いまやその力…

最高の一日

とても忙しくて休みどころではないような毎日を過ごしていると、いざ休日という無地の空白に解放されたとき、何をしていいのかわからなくなってしまうことがあります。 仕事のことばかり考えすぎたせいで、いつも休みの日にどんなことをしていたか、すっかり…

書評の楽しみ

週末になると書評をのせている新聞社が多いです。 私は書評が大好きで、できるだけ書評が読めるように、朝日新聞は土曜日朝刊、読売新聞は日曜日朝刊と、とりあえず2社だけ覚えています。 書評には今話題になっている文学作品、政治経済、最新科学など、様々…

作家たちの友情

先日、図書館で一冊の本を借りました。 スタジオジブリのアニメ映画『ゲド戦記』の原作本の著者、アーシェラ・K・ル=グウィンをご存知でしょうか。 彼女が生きていた中で最後のエッセイ集となった『暇なんかないわ 大切なことを考えるのに忙しくて』という…

公園の先生

ある日、いつものように公園のベンチに腰掛けていると、齢70あたりのおばあちゃんが「先生、先生」と呼びかけていました。 はて、先生?と思っていたところ、公園のバラの手入れをしていた60くらいのおじさんが気づいたようでした。 彼は区が雇っている、公…

朝露光る緑の公園

昨日の夜から未明まで、雨が降っていたのか、今朝は地面が濡れていました。 それでも、雨雲はすでにどこかへ行ったようで、陽の光がまぶしい、とても心地よい気候の朝です。 早い時間から近所の公園へ散歩に出かけると、植物の上に残っていた雨の水滴がキラ…